心ゆくまで御本尊と境智冥合できる勤行をしきっていただきたいのです。夜遅くなって居眠りしながら勤行しているのでは、汚れた布でガラスを磨くと同じようなもので中々磨ききれない。朝も寝坊して飛び起きて大急ぎで特急みたいに勤行してさっと行くようなことでは寂しい。
迷い、苦悩の生命を転換していくための回転軸こそが御本尊であり、その回転の力となるのが唱題なんです。ところが、窮地に陥ると「もう駄目だ」と絶望的になったり、信心が揺らいだりしてしまう。それは、縁に紛動され、根本の一念が御本尊から離れてしまっているからなんです。
最高