南無妙法蓮華経といって、大宇宙生命の本体それ自体が、わが生命のなかへ働かなかったならば、ないも同じでしょう。それを働かせるために日蓮大聖人様は、南無妙法蓮華経という御本尊様を顕されたのです。その御本尊様に向かって、われわれが南無妙法蓮華経と言うとき、われわれの生命のなかにある南無妙法蓮華経という実体が動きだし、活動するのです。
「けっして、信仰や折伏を、自分の金もうけや都合に利用してはならないのであります。仏罰の恐ろしさを知るならば、そんなことは、けっしてでき得ないので、世にいう悪などということの何千倍の悪であります。学会は名誉のためにも、金もうけのためにも、寄附をもらうためにも、動いてはならないのであります」
宿坊に引き揚げ、横になっておられる先生の枕元に行き、「先生、これから先は、学会は何を敵として戦えばいいんですか」と問うた。すると先生は、すっくと体を起こして、「いいことを聞いてくれた。敵は内部だ。敵は内部だ」と繰り返しいわれた。
「即ち末法の現在においては、絶対に戒壇の大御本尊様こそ、われわれが即身成仏できる生身の御本尊様であらせるのであります。また、われわれがいただいている御本尊様も、文底事の一念三千、真の草木成仏の理によって開眼された、これもまた生身の御本尊様であります。この御本尊こそ、真の木絵二像開眼の御姿でなくてなんでありましょうか。これは日蓮正宗以外の邪宗では絶対にないえないところであり、ただ日蓮正宗のみのもつ深秘の法門であります」