地球は一日一回転してとまらない。とまったらたいへんだ。われわれはみんなふっ飛んでしまう。地球は、太陽のまわりを三百六十五日五時間五十四分という力でまわっているのです。ここに木の葉を落とすまいと思っても、自然に落ち、木も変化します。
世の中には、変化しないものは絶対にない。ことごとく変化し、変わらざるを得ぬのが実相である。これが、一念三千の一念と関係がある。如是相、如是性、如是体、変化相、変化性、変化体しかみえない。この事実は、説明しようがない。これを公理という。どうして世が変化するかは、事実が証明である。公理である。変化することのありのままを認めたら、そうさせる大もとはなにかということになる。万物を変化させねばならないものがある。この万物を変化させる根本の実体を、南無妙法蓮華経といい、そのように変化していく力自体を、御自分の力となされた方を、仏という。いっさい衆生を変化させる側を寂照といい、その力を見出されたお方は、ただひとりのみであり、その大生命力そのまま、紙に写されたのが大御本尊様である。生命力を変化させる力がこもっているのである。
紙に書いた字ほど恐ろしいものはない。わたくしのところに、英語で今晩殺すと手紙がきても、少しも驚かない。また、ドイツ語であす一千万円あげるときても、少しもうれしく思わん。なんとなれば、読めないからである。
みんなも、わからないのであるから、しかたがないから、疑うことなくご本尊様を信じ、また末法の衆生に信じさせる以外にないのである。あなたたちに幸福をくださる、絶対のご本尊様です、宇宙の変化をおこせる根本の生命が、ご本尊様である。境智冥合して、生命が変化して功徳がでるのである。