先日の中国総会では、心凜々しき鳳雛たちが未来部歌「正義の走者」をスクラム組んで歌ってくれた。
歌詞に刻んだ『走れメロス』の物語は、「友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝」と描いている。
それは、人の善意を信じられない悪王の心さえ変えた。
この最極の信実で結ばれ、正義を勝ち開きゆく奇跡の連帯が、創価である。
心が通う人間主義の花の輪に皆が加わっていく時、平和の行進が始まる。
未来部の「E―1グランプリ」でも、メロスたちが登場し、語学を磨き世界市民の友情を育んでいる。何と楽しみな「正義の走者」の成長か!
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戸田先生は語られた。
「青年の一番の財産は信頼だよ」と。
信じ合える友がいる。友の信頼に応えゆく青春である。ここに無上の誇りがある。
釈尊は、善き友を持ち、善き友と進むことは、仏道の全てであると明かした。
錦秋の列島で、聡明な女子部の友が、希望と幸福の哲学を語る姿は清々しい。
各地の大学祭では、母校愛みなぎる学生部の俊英が友情の光彩を広げる。
そして、逆境もチャンスに変えゆく男子部の師子の陣列は、頼もしい限りだ。
今日(21日)は、敢闘精神に燃える関東で、全国男子部幹部会が行われる。
創価の若き人材群の拡大は、そのまま社会の希望と安全と活力の拡大である。
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日蓮大聖人は、「師子吼」の意義を「師弟共に唱うる所の音声なり」(御書748ページ)と教えてくださった。
「師弟不二」の心、「異体同心」の団結で、広宣流布を誓願して唱える題目こそが、最強無敵の師子吼なのである。
妙法と共に、師と共に、同志と共に――そう決めた生命には、恐れるものはない。いかなる試練も、必ずや変毒為薬できる。ここにこそ、絶対勝利の絆があるのだ。
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我ら創価家族のスクラムの中心に輝くのは、太陽の婦人部の皆さん方である。
思えば、40年前の今日、東京・板橋での本部幹部会で、婦人部歌「母の曲」を贈らせていただいた。
「あの人照らせ この人も」との母たちの励ましの陽光あればこそ、学会は明るく温かい。
「ああ悲しみも いざ越えて」との母たちのけなげな祈りがあればこそ、広布は限りなく前進できる。
さあ創立の秋、学会歌を声高らかに轟かせながら、勇猛精進しよう!
※「友と友の間の……」の言葉は、太宰治著『走れメロス』角川文庫を引用。