【御書本文】
畜生の心は弱きをおどし強きをおそる当世の学者等は畜生の如し(佐渡御書p957)
【通解】
畜生の心は、弱い者を脅し、強い者を恐れる。いまの世の諸宗の学者どもは畜生のようである。
【先生の指導から】
「当世(今の世)の」と仰せだが、現代も同じであろう。
いったん地位や力を得たら、とたんに威張りだし、“弱きをおどし、強きを恐れる”輩が、いかに多いことか。
こうしたニセの知識階級の傲慢によって、けなげな庶民が、どれほど侮辱されてきたか。
そしてまた、陰険な邪知によって、正義の人がどれほど圧迫され、いじめられたか。悪人に仕立て上げられたか。
それが、今までの歴史の常であったと言わざるをえない。
その流れを転換して、民衆の幸福のために、すべての哲学と知性を総動員する社会をつくらねばならない。
この“大革命”が、大聖人の慈悲であり、釈尊の慈悲であった。また、偉大な哲人たちの願望だった。
ゆえに、大聖人の御遺命である広宣流布の前進を阻む、“畜生”のごとき輩とは、断固として戦い、勝たねばならない。
これが本当の仏法である。平和と幸福の道であり、真の勝利なのである。