弱いものには怒るな。それは卑怯者のすることだ。世の中には怒らなければならないことがたくさんある。金に目がくらんだ権力者や坊主どもを見よ！ 青年は、そういう大悪に対して怒るのだ。そうすれば、つまらないことに腹など立たない。
今に必ず幸せになる！ 心配しなくてもいいよ。必ずなるんだから。仏に仕えた功徳は大きい。必要なときにはどっと功徳が出てくるんだ。ちょうど水道の蛇口のようなものだ。ふだんは、余計なお金は使えないように、蛇口が閉まっている。必要なときに、その蛇口を開ければいいんだ。そういう功徳あふれる自分の生命に必ず、なっていくんだよ。
いいか、信用というのはな、一度失ったら終わりだぞ。誠意、誠実といっても、行動がともなわなければ、なんにもならないぞ。
人生にあっては、大なり小なり、何らかの難に直面するものだ。そのときは、もうこれでおしまいかと落胆し、諦めようと思うことがあるかもしれない。また苦しみのあまり、絶望の淵に沈む場合もあるにちがいない。しかし、絶対に、人生の苦難に屈してはならない。負けてはならない。必ずや、あとになれば、あのとき、頑張りぬいて本当に良かったと、さわやかに思い返せるものだ。
本当の偉さとは、たとえ人にしてあげたことは忘れても、してもらったことは一生涯忘れないで、その恩を返していこうとすることだ。そこに仏法の光がある。また人格の輝きがあり、人間の深さ、大きさ、味わいがある。