小説『新・人間革命』第30巻の上巻(写真)が、師弟不二の歴史が刻まれる「7・3」を記念して、きょう発売される。「大山」「雌伏」「雄飛」「暁鐘(前半)」の章を収録している。
1979年(昭和54年)2月、山本伸一は、インド、香港への平和旅を終え、帰国する。
日本では、宗門の若手僧による学会への非難中傷が続いていた。伸一は宗門僧らの理不尽な攻撃に終止符を打ち、愛する同志を守るため、一切の責任を負って、法華講総講頭を辞任する。そして世界広宣流布の新しい地平を開くため、創価学会会長を辞することを決断。4月24日、会長辞任が発表され、名誉会長に就任する。
5月3日、伸一は、第40回本部総会に出席した後、自身の誓いと弟子たちへの思いを託し、「大山」としたためる。さらに5日には「正義」としたため、脇書に「われ一人正義の旗持つ也」と記した。
しかし、事態は収まるどころか、“会合に出席し、指導してはならない”などと、創価の師弟の分断を謀る圧力が続いた。そんな中、伸一は、広布の火を消してはならないと、功労者宅の家庭訪問、記念撮影など、同志の激励に全精魂を注ぐ。
80年(同55年)1月、師匠を求め、四国の同志約800人が、大型客船で神奈川の地へ。2月には、奄美の女子部員が東京・立川に集った。伸一は、同志の熱い真心に真心で応える中、約1年にわたる雌伏の時を経て、反転攻勢の決意を固める。
4月21日、第5次訪中を果たし、翌22日には故・周恩来総理夫人の鄧穎超氏らと会見。その後、長崎に帰国した伸一は福岡、大阪、愛知などを訪れ、友を激励していく。
81年(同56年)5月にはソ連、欧州等の訪問へ出発。欧州では、識者らとの会談を重ねつつ、各国の同志と語らい、詩を送り、世界広布の基盤を築く。
学会の前進を阻む逆風を敢然とはねのけ、世界広布の大空へと飛翔していったのである。
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