
池田先生ご指導


最後の勝利を第一とした武田信玄 ここで「勝負」に関し、信玄の考え方を通して、何点か述べておきたい。

どんなことも、遠慮なく祈るのだ。広宣流布への願いは、大きいほどよい。

「広宣流布」それは、ただひたすら、黙々と、人々の幸福のため、 世界の平和のために戦い抜いてきた「陰の人」「無名の庶民」による、 未曾有の大民衆運動である。

「祈り」とは、観念ではありません。燃え上がる生命の勝利の炎です。この一念があれば、祈った瞬間、生命はすでに勝っている。

今、大事なことは祈ることだ。真剣に祈るんです。『法華経に勝る兵法はなし』とあるじゃないか。顔が変わるぐらい祈るんです。命の底から、本気になって題目をあげるんです。

一行でもいい、一節でもいい。日々の生活と戦いの中で、御書を拝していくことだ。 御書を「わかろう、わかりたい」と一生懸命、努力することだ。

せっかく信心しているのに〝怨嫉〟してはいないだろうか。環境に負けてはいないか。マンネリズムに陥ってはいないか。魔を見破れないでいることはないだろうか等々、健康診断ならぬ〝信仰診断〟というものが、人間はときどき必要ではないか。

他人を励ませば、自分も励まされる。境涯が大きく広がる――この不思議な生命の真理を実感できるところに、学会活動に歩く喜びがある。
