原田会長

県長・県女性部長会での原田会長の指導(要旨)2022年3月6日

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「立正安国」の新たな歴史を ウクライナの即時停戦を望む
 一、ウクライナでは戦火が広がり、市民への被害も拡大していると報道されています。多くの人々の生命と尊厳と生活が、戦闘によって脅かされるという悲惨な事態が続いていることは、憂慮に堪えません。
 今月1日には、創価学会青年部として、即時停戦を求める声明を発表しました。また国際社会でも、2日(日本時間3日)には国連総会の場で、国連憲章違反として非難決議が採択されました。即時の停戦を切に望むとともに、部隊の撤退に向け、関係諸国がさらなる努力を払うよう、対話による平和回復を重ねて訴えたい。
 私たちは、生命尊厳の哲理を掲げる仏法者として、一日も早い事態の終息と人々の安全と平和の回復を、日々、より強く祈っていきたいと思います。
 一、いよいよ3・16「広宣流布記念の日」が近づいてきました。各地で男子部・学生部、池田華陽会・ヤング白ゆり世代の活躍が光っています。
 「大白蓮華」3月号の「世界を照らす太陽の仏法」で池田先生は、「3・16」の儀式での戸田先生の言葉「未来は、君たちに任せる。頼むぞ、広宣流布を!」を紹介され、「地球規模で、若き地涌の人華が乱舞する新時代の『3・16』を迎えて、私はあらためて呼び掛けたい。わが愛する青年よ! 未来の世界広宣流布を断じて頼む!」と万感の期待をつづられました。
 そして、「いつの時代でも、学会のリーダーは、後継の育成に全精魂を傾けなければならない」とは、池田先生が「遺言として語っておきたい」とまで小説『新・人間革命』に書き残された指針です。
 壮年部・女性部のリーダーは、青年に自ら声を掛け、包み込むように励ましたい。そして、自らが青年の心を燃やして実践に挑み、手本を示しながら、若き人材を育んでいきたい。3月は卒業や進学・進級、就職の季節でもあります。未来部にも温かな声掛けをお願いします。そして青年部幹部会の配信に一人でも多くの後継の人材が参加できるよう、各部一体で励ましを広げていきたい。
「大衆とともに」
 一、本年は、公明党の立党精神である「大衆とともに」の指針が1962年(昭和37年)に示されて60年の節目でもあります。
 この年の1月25日、大阪事件の無罪判決を勝ち取られた池田先生は、その翌日の本部幹部会で、公明党の前身である公明政治連盟への支援を発表されました。
 小説『新・人間革命』第6巻「加速」の章には、同年4月、山本伸一会長が、なぜ学会が公明政治連盟を結成し、同志を政界に送り出すのかに言及する場面が描かれています。
 「私たちは、仏法を奉ずる信仰者でありますが、同時に社会人であり、国民として政治に参画し、一国の行方を担う責任があります。もし、自分だけ功徳を受け、幸せになればよいと考え、政治にも無関心であるならば、それは利己主義であり、社会人としての責任を放棄した姿であります」
 「私どもは、仏法の慈悲の哲理を根底に、民衆の幸福のために働く同志を支援し、政界に送ろうとしているのです。それは、決して、宗教を直接、政治に持ち込むことでもなければ、学会のための政治を行うことでもありません。仏法者の使命として、全民衆が幸福になる社会を建設するために、あらゆる問題に取り組んでいこうとしているのです」――と。
 ここに端的に示されている通り、私たちの信仰は、自分だけの幸せを願う狭小なものではありません。自身が人間革命しながら、社会のため、世界のために行動していく。政界にも、そういった本物の政治家を輩出していく。まさしく「立正安国」「立正安世界」の実現こそ、学会の魂です。
 公明政治連盟が結成されて、初めて挑んだ同年7月の参院選は、立候補した地方区2人、全国区7人の全員が当選。非改選とあわせて15人となり、参議院で第三勢力へと躍進を果たしました。その直後の9月13日、公明政治連盟の第1回全国大会で示されたのが「大衆とともに」です。
 この時、池田先生は三つの指針を示されます。その第一は「団結第一であれ! 派閥は許さない」。
 第二は「大衆に直結せよ! 大衆から離れるな」。先生は“大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく”一生を貫き通していただきたい、と呼び掛けられました。その音声は、VOD番組「大衆とともに~公明党の誕生~」にも収録されています。
 そして、第三は「研鑽を積み大政治家に育て!」。 この三指針は、困難と混迷を深める今の時代だからこそ、ますます光を放っています。
 公明党の議員、特に国会議員には、創立者である池田先生が示されたこの精神を片時も忘れることなく、「さすが、庶民の代表は違う。『大衆とともに』を体現する議員は違う」という活躍を見せてもらいたい。大衆から離れ、支持者や国民の期待と信頼を裏切る議員は許さない。国民のために本気で戦う議員は、本気で応援する。これが私たちの支援活動です。
 先日の中央社会協議会でも、「大衆とともに」との立党精神を体現した、清廉潔白で実力ある人材を公認候補として擁立したことを評価し、この夏の参院選での公明党の支持を決定しました。公明党の議員には、己心に忍び寄る権力の魔性を打ち破りながら、死に物狂いで戦ってもらいたい。その上で、私たちもまた、池田先生の心をわが心として、全力で支援してまいりたい。
人間外交の要諦
 一、「飛躍の春」から「勝利の夏」へ――広宣流布とは味方をつくり、味方を広げる戦いです。さらには、敵をも味方に変えていく。これこそ、池田先生が身をもって教えてくださった創価の人間外交です。
 小説『新・人間革命』第18巻「飛躍」の章には、戸田先生のもとで渉外部長として戦った経験を踏まえて、外交戦の肝要がつづられています。
 第一に、難しそうだと思う相手にも会い、胸襟を開いて対話する「勇気」。
 次に、相手に“この人なら人間として信じられる”と思わせる「誠実」。
 そして、拒絶されたり誤解が解けずとも対話に挑み続ける「根気」「粘り強さ」が大事である――と。
 広布のドラマは、勇気の一歩を踏み出さなければ始まらない。誠実に、さわやかに心を通わせ、信頼を勝ち取っていくことです。たとえうまくいかなかったとしても、仏縁を結んだことには必ず意味があります。挑戦を続ける中で、相手は心を開いてくれます。
 直接会うことはもとより、電話でもSNSの交流でも、「心こそ大切」を肝に銘じ、心軽やかに対話の花を咲かせていきたい。
 一、4月には、第1回女性部総会が行われます。女性部結成1周年を寿ぐ記念の総会として、一人でも多くの方が参加できるよう、励ましを広げたい。
 そして、きょう3月5日は壮年部の結成記念日。第10巻「桂冠」の章には、66年(同41年)の壮年部結成式が描かれています。
 池田先生は「壮年になれば、人生は、あっという間に過ぎていきます。その壮年が、今、立たずして、いつ立ち上がるんですか!」と、烈々たる気迫で指導され、「皆さん! 一緒に戦いましょう! 新しい歴史をつくりましょう! 同じ一生ならば、花の法戦に生きようではないですか!」と拳を掲げて呼び掛けられました。
 師匠とともに、立正安国の新たな歴史を開くことができる以上の誉れはありません。「今、立たずして、いつ立つのか。本年の勝利は、壮年部が開く!」――この決意で出陣したい。
 この3月、4月、広布に立ち上がる人、拡大に挑む人が増えるかが大事な取り組みになります。
 「皆を人材に」との祈りを根本に、「誰が誰を励ますのか」を明確にして、一人でも多くの方が、創立100周年を開く本年の戦いに加わり、功徳の花を咲かせるよう、励ましに総力を挙げたい。
 「信心で勝つ」。陣列を増やしながら「団結で勝つ」。そして「師弟で勝つ」。この決意も新たに、「3・16」から「5・3」へ、師弟の月・7月へ、勇躍の前進を開始しようではありませんか!(拍手)